こんにちは。私が頑なにAndroidを使っている理由の一つがTaskerです。
Taskerはある条件下においてスマートフォンを自動操作するアプリです。
ネットで検索すればTaskerのおすすめレシピは山ほど出てきますが、私が実際に使って便利だと思ったレシピを今後紹介していきます。この記事では基本的な使い方と自宅モード、外出モードの設定を紹介します。
他のTaskerレシピについては以下を参照ください。
Taskerとは?
Taskerは、Androidでタスク自動化を行うためのアプリです。日頃行っているスマートフォンの操作を自動化することができます。
例えば、Wi-Fiに接続した時にサイレントモードを解除する、バッテリー残量が一定以下になった時に通知を表示する、などの設定が可能です。
インストールはこちらから。
Taskerのインストール
アプリは有料ですが、試用版が提供されているのでまずは試すことをおすすめします。金額以上の価値はあります(ダイマ)
作成したプロファイルはファイルとしてエクスポートすることができるため、製品版を買った際にデータを移行することができます。
Taskerの基本的な使い方
Taskerの画面にはタブが4つ存在します。
4つの機能について簡単に説明します。
- PROFILES(プロファイル)
- 特定の条件のときに、実行するタスクを設定します。例えば、Wi-Fiを検知した条件のとき、タスク「サイレントモードを解除する」を実行する。
- TASKS(タスク)
- 自動化する内容を設定します。上記の例では、サイレントモードを解除するタスクになります。タスクは必須ではありませんが、複数のプロファイルで使い回すときは作成しておくと便利です。
- SCENES(シーン)
- ダイアログなど自作したUIを管理します。上級者向けの機能です(多分)
- VARS(変数)
- 名の通り、変数を管理します。グローバルなので異なるタスクからアクセスできます。
自宅モードと外出モードを判定する
プロファイルの作り方は具体例があると理解しやすいため、早速本題の「自宅モードと外出モードを判定する」プロファイルを作成します。
考え方として、自宅のWi-Fiをスマートフォンが検知したときにグローバル変数「MYLOC」の値を0にします。(自宅モード)
反対に、自宅のWi-Fiが検知されなくなったときに、グローバル変数「MYLOC」の値を1にします。
自宅モードのタスクを作成する
1⃣ TASKSのタブを開き、右下の+をタップして名前を変数 自宅
として、タスクを作成します。
2⃣ タスクが開くので、右下の+から Variablesをタップします。
Variable Setをタップします。
3⃣ NameをMYLOC
、Toを0
と設定して、左上の←をタップします。
4⃣ Taskに「変数 自宅」が追加されます。
外出モードのタスクを作成する
自宅モードと同様に、タスクを作成します。
タスク名は変数 外出
とし、Variables > Variable Setから、NameをMYLOC
, Toを1
と設定します。
以上で自宅モードのときはグローバル変数のMYLOC
に0
が、外出モードのときはMYLOC
に1
が入るようになりました。
自宅、外出モードのタスクの作成は以上です。次にプロファイルの作成です。
プロファイルを作成する
Wi-Fiを検知したときに、タスク変数 自宅
を指定します。
1⃣ PROFILESタブに移動してStateをタップします。
2⃣ Netをタップ
3⃣ Wifi Nearをタップ(なんでWi-Fi表記じゃないんだろ…)
4⃣ SSIDの右にある検索マーク🔍から、自宅のWi-Fiを選択します。(複数選択可)
5⃣ タスクを選ぶウインドウが出てきますので、先程作成した変数 自宅
をタップします。
6⃣ 次にWi-Fiが検知されなくなったときのタスク変数 外出
を設定します。変数 自宅
の文字の部分をロングタップして、Add Exit Task
をタップします。
同様にタスクを選ぶウインドウから変数 外出
をタップします。
以上で、タスクとプロファイルの作成が完了しました。
今後作成するプロファイルで条件に、MYLOCが0のとき(自宅)、1のとき(外出)というように追加することができます。
平日の外出時にマナーモードにする
今回作成したMYLOCを応用した簡単なプロファイルを作成してみましょう。
平日の外出時に、着信音が鳴らないように設定しましょう。
タスクを作成する
1⃣TASKSから+ボタンをタップする。名前をマナーモードにする。
2⃣ Audio > Sound Modeをタップする。
3⃣ 特定の端末では動作しない場合がありますという旨のメッセージが出ますが、動作売ることを願ってOKを押す。
4⃣ ModeをMute
に設定する。
5⃣ 左上の←をタップする
今回はタスクはSound Modeを変更する内容しか含まれていませんが、ディスプレイのタイムアウトを短くする、ディスプレイの明るさを上げるなど外出時にやると便利な設定を付け加えるのもいいですね。
プロファイルを作成する
1⃣ PROFILESから+ボタンをタップする。名前を外出
に設定する。
2⃣ State > Variables > Variable Valueをタップする。
3⃣ Variableを%MYLOC
、Valueを1
に設定して、左上の←をタップする。
(右上にあるひし形?のようなアイコンをタップして、変数を選んでもよい)
4⃣ 作成したタスクマナーモード
をタップする
次に、MYLOCが1(外出モード)の条件に、平日の条件を付け加えます。
5⃣ プロファイルのVariable Value %MYLOC eq 1
の部分をロングタップして、Addをタップする。
6⃣ Dayをタップする。
7⃣ DaysのMonth Dayをタップして、Week Day
に変える。
マナーモードにしたい平日を選択する。
選択したら左上の←をタップする。
自宅モードはマナーモードをオフにする
家にいるときに着信音を鳴らしたい場合は、以下の設定を参考にしてください。
タスクを作成する
1⃣TASKSから+ボタンをタップする。名前をマナーモード解除
にする。
2⃣ Audio > Sound Modeをタップする。
3⃣ ModeをSound
に設定する。
5⃣ 左上の←をタップする
こちらも帰宅時に設定したい項目を入れておくと便利です。例:メディアの音量を上げる、ディスプレイの明るさを下げる、ディスプレイのタイムアウト時間を10分にするなど
プロファイルを作成する
1⃣ PROFILESから+ボタンをタップする。名前を帰宅
に設定する。
2⃣ State > Variables > Variable Valueをタップする。
3⃣ Variableを%MYLOC
、Valueを0
に設定して、左上の←をタップする。
(右上にあるひし形?のようなアイコンをタップして、変数を選んでもよい)
4⃣ 作成したタスクマナーモード解除
をタップする
まとめ
今回はTaskerの概要と基本的な使い方、自宅モードと外出モードの設定について紹介しました。
プログラミングライクなため、敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、自分が意図した動作が実現できたときは達成感があり、楽しいアプリです。
Androidを使っている方はぜひインストールして遊んでみてください!
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