登山やハイキングで荷物を軽くしたいとき、テントの選択はとても重要です。今回はSix Moon DesignsのSkyscape Scoutを紹介します。

軽量なULテントでありながら広さも確保されていて、何より見た目が個性的で面白いモデルです。この形、個人的にかなり好き。実際に山で使ってみた感想や注意点を詳しく解説していきます。
Contents
Skyscape Scoutの基本スペックと特徴

Six Moon DesignsのSkyscape Scoutは、トレッキングポールを2本使って設営するシェルターです。
| 項目 | スペック |
| ブランド | Six Moon Designs(シックスムーンデザインズ) |
| モデル名 | Skyscape Scout(スカイスケープスカウト) |
| 重量 | 約1050g(本体) |
| 室内長(最大) | 約254cm |
| 室内幅(中央部) | 約122cm |
| 室内高(最高部) | 約114cm |
| 収納サイズ | 約38cm × 13cm |
| 収容人数 | 1人 |
| 必要ポール数 | 2本(約114cmに設定) |
| 必要ペグ数 | 最低5本(推奨6〜7本) |
公式サイトは以下です。
本体重量はポリエステル素材のScoutで約1050gです。持った瞬間、軽っ!、と声が出るレベルです。ペグを入れても十分に軽いので、バックパックの軽量化に大きく貢献してくれます。
全長が約254cmもあるので、身長が高い人でも足元や頭元が壁に触れにくく、荷物を置くスペースも十分に確保できます。一番高い中央部は114cmあるので、中で座って着替える時も圧迫感がありません。
設営には手持ちのトレッキングポールを2本使用します。ポールを少し傾けて張るスタイルになっており、他のテントにはない独特なシルエットが完成します。山場で設営すると存在感があってすごくかわいい。
補足:上位モデル「Skyscape Trekker」との違い
Six Moon Designsのスカイスケープシリーズには、今回紹介しているScout(スカウト)のほかに、上位モデルのTrekkerが存在します。
形状やサイズは全く同じですが、上位モデルの「Trekker」はシルナイロン等の軽量素材を使用しており、重量が約790gとScout(約1,050g)より300g以上も軽量化されています。
ただしその分、価格も1〜2万円ほど高くなります。「1gでも軽くしたい本格UL派」はTrekker、「コスパ良くULテントを試したい人」は自分が購入したScoutがおすすめです!
Skyscape Scoutの張り方

自立式テントとは設営方法が少し異なりますが、流れを覚えれば非常にスムーズです。マニュアルに沿ってトレッキングポールを使った設営手順を解説します。
風向きを確認してテントを広げる
まずは風上に向かってHead側(頭側)が来るようにテントを広げます。四隅のガイラインを一番長い状態まであらかじめ伸ばしておくのがポイントです。
足元と頭側のペグダウン
次にFoot側(足元側)の2か所を約122cm離してペグダウンします。続いてHead側の1か所を、足元側の2つのペグの中央になる位置へ引っ張って固定します。このとき、ポールを入れた際に生地が持ち上がるよう少し緩みを残しておくのがコツです。ここで最初からガチガチに張りすぎるとポールが入らなくて焦る。
ポールとスプレッダーバーのセット
トレッキングポールの長さを114cm(45インチ)にセットします。付属の短いスプレッダーバーをテント頂部のスリーブに通したら、ポールの先端をドア上部とスプレッダーバー端のポケットに差し込みます。ポールのグリップ側は底部のカップに収め、フロア補強パッチの上に配置します。反対側も同じようにセットするとテントが一気に立ち上がります。立体になる瞬間は毎回テンションが上がる。
前室のペグダウンと最終調整
最後に前室部分の左右2か所をペグダウンします。全体が立ち上がったらペグの位置やロープのテンションを調整して、綺麗にハリが出るように仕上げて完成です。綺麗に張れると達成感があって実に気持ちいいです。
実際に使って分かった魅力とメリット
意外と広くてゆったりできる室内空間

外から見るとシャープな形をしていますが、中に入ると意外なほど広々としています。フロアの長さにゆとりがあるので、荷物を置いても足元や枕元に圧迫感がありません。この広い空間は本当にありがたい。
また、両サイドにメッシュポケットがあるため、ヘッドライトやスマートフォンなどをしまうことができて便利です。天井にはフックがあり、ライトを吊るすことができます。
北岳の暴風に耐え抜いた抜群の信頼性

以前、北岳のテント場で使ったときに強烈な風を受けました。周りのテントが激しく揺れていて正直かなり焦った。
しかしSkyscape Scoutは風をしっかり受け流し、フレームが壊れることもなく無事に朝まで眠ることができました。しっかりロープで張っていれば突風にもびくともしません。この耐風性と信頼性の高さには本当に感動した。
メッシュ面による快適な通気性

側面に大きなメッシュ面が配置されています。暑い日や湿気が気になる夜はメッシュ部分を開けて風を通すことができます。夏場のテント泊でも涼しく過ごせるのは本当に助かる。
購入前に知っておきたい注意点
ロープの張り調整と必要な設営面積

自立式テントとは違い、ロープをしっかり張らないと立ち上がりません。綺麗に建てるには少し練習が必要かもしれない。
またロープを外側に張る必要があるため、意外と広めの面積を使います。狭いテント場だと場所確保に苦労するかもしれない。事前にロープを含めたスペースをイメージしておくのが大切です。
シングルウォール面の結露対策
構造上、一面だけシングルウォールになっている部分があります。ここは結露しやすい。
朝起きると壁が濡れていることがあるので、寝袋が壁に触れないよう配置を工夫したり拭き取り用のタオルを用意しておくのがおすすめです。
シームリング(防水処理)は自分でやる必要あり!
Six Moon Designsのテントは、出荷状態では縫い目の防水処理(シームシーリング)がされていません。自分でシームグリップ等の防水剤を塗る必要があります。
特にこのテントは、屋根や背面などのシングルウォールになっている面(生地が1枚の縫い目部分)を重点的に目止めするのがコツです!
雨が直接当たる上部・背面の縫い目をしっかり防水処理しておかないと、大雨の時に浸水してくる原因になります。購入したら初陣の前に必ずベランダや公園でシームリング処理を済ませておきましょう。
価格と購入ルート
自分は国内代理店を通さず、米国の公式サイトから代行輸入業者を使ってで購入しました。 約23000円で購入できました。国内のECサイト(Amazon・楽天等)で購入すると並行輸入価格(約39,000円〜)になりますが、少しでも安く入手したい方は米国公式サイトからの個人輸入がおすすめです。
タイミングや為替にもよりますが、個人輸入の方が安く手に入る場合があります。ただし、英語での注文手続きや輸入関税・送料が別途かかる点には注意が必要です。
Skyscape Scoutが向いている人
Skyscape Scoutは次のような人におすすめです。
- 荷物をグラム単位で軽くしたいUL志向の人
- 人と被らないユニークでかわいいデザインが好きな人
- 北岳のような高山でも安心して使いたい人
設営に少しコツはいりますが、それを忘れさせてくれるくらい魅力が詰まったテントです。
まとめ

Six Moon DesignsのSkyscape Scoutは、軽さと居住性、そしてタフな耐風性を兼ね備えた優秀なシェルターです。
結露対策や広めの設営スペースは必要ですが、山の過酷な環境でもしっかり守ってくれる頼もしい相棒になります。次の山行のお供にぜひ検討してみてください。








