こんにちは。今回はUbuntuにメディアサーバーのEmbyをDockerで構築する手順を紹介します。
メディアサーバーとは、ローカルに保持する音楽や動画などをYouTube Musicのようにアーティストごとやアルバムごとに整理および再生できる機能を提供するソフトウェアです。
EmbyはLinuxだけではなく、WindowsやAndroidなどでもサーバーを展開できるようです。
Embyについて
Embyのサーバーを構築すると、同ネットワークに接続しているデバイスから音楽を再生することができます。昨今の音楽再生はオンラインストリーミングが主流だと思いますが、音楽ファイルを購入してファイルを保管している場合は、Embyは非常に有用な選択肢だと思います。
モダンなUIで操作性がよく、自分だけのストリーミング環境を構築できます。
上記の画像はEmby内でアーティストのリンクを押したときのページです。
アーティストの画像や、ロゴ、背景画像、Wikipediaから簡単な説明が自動的に表示されます。プレイリスト、ジャンル、フォルダ、アーティストごとに再生ができます。さらに、曲のアルバム名やジャンルなどのメタデータを編集することもできます。
導入方法
任意のフォルダにdocker-compose.ymlを作成します。例:~/docker/emby/docker-compose.yml
vim docker-compose.yml
で以下のコードを入力します。
version: "2.1"
services:
emby:
image: lscr.io/linuxserver/emby:latest
container_name: embyserver
environment:
- PUID=1000
- PGID=1000
- TZ=Asia/Tokyo
volumes:
- /path/to/library:/config
- /mnt/wintenSSD/nextCloudData/Music:/data/music
ports:
- 8096:8096 # HTTP port
#- 8920:8920 # HTTPS port
devices:
- /dev/dri:/dev/dri # VAAPI/NVDEC/NVENC render nodes
#- /dev/vchiq:/dev/vchiq # MMAL/OMX on Raspberry Pi
restart: unless-stopped
ポイントは以下です。
- PUID=1000, PGID=1000でユーザー権限を設定する
- SSDに保存している音楽フォルダを読み込ませるために、volumesに
/mnt/wintenSSD/nextCloudData/Music:/data/music
を追加
コンテナの立ち上げ
docker-compose.ymlを作成したら、docker-compose up -d
でコンテナをビルド&立ち上げます。コンテナの状態はdocker ps
で確認できます。
ビルドが終わり、立ち上がったらブラウザから、サーバーのアドレス:8096(例:192.168.1.60:8096
)でEmbyを開きます。
初回表示には設定ウィザードが表示されます。
ウィザードの中で、メディアフォルダを追加する設定項目が表示されるので、volumesで追加したライブラリを設定します。
初回設定が終了したら、右上の設定アイコン > ライブラリ > Scan Library Filesからファイルをスキャンしてください。
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