こんにちは。ガジェットと写真の沼にどっぷりの皆さん、いかがお過ごしですか?
カメラって本来、目の前の風景をありのままに記録するための精密機械ですよね。でも、日常風景や自然、人々をそのままではなくて、冷たさ、温かさ、無機質な孤独、あるいは純粋なノスタルジー。そういったニュアンスを足し算できるのが、現代のデジタルカメラの面白いところなわけです。
そこで気になるのが、あのフィルムカメラ独特の温かい雰囲気。なぜ僕たちは、令和のこの時代になってもあのざらついた質感に惹かれてしまうんでしょうか。もちろん、完全に再現するのは至難の業。でも、ちょっと工夫すればその領域に近づけることができるんです。
今回は、相棒のNikon Z 50に搭載されたピクチャーコントロールを使って、フィルムっぽく撮影する方法を紹介しましょう。
Nikonのカメラにはピクチャーコントロールという機能があり、好みのフィルターをかけて撮影することができます。プリセットが多数用意されており、簡単に気分で切り替えられます。
今回はそのピクチャーコントロールを使ってフィルムのような温かい写真を撮影する方法を紹介します。
ピクチャーコントロールは以下のサイトで解説されています。
Contents
ピクチャーコントロールを使う
ニコンユーザーならお馴染みの機能ですが、ぶっちゃけクリエイティブピクチャーコントロールを使いこなせていますか? 多数のプリセットが用意されていて、気分に合わせてフィルターを切り替えるだけで、カメラが吐き出す画がガラリと変わります。

カメラのiボタン を押してピクチャーコントロールを選択します。

使いたいモードを選ぶだけです。個別のプリセットの値を調節することができます。
フィルムに近いプリセット
数あるプリセットを試した結果、個人的に「これ、一番フィルムっぽいな」と感じたのが 「10. ピュア」 です。ただし、デフォルトのままじゃまだデジタル感が強い。
試行錯誤の末にたどり着いた、私のお気に入りパラメーターはこれです。
| パラメータ | 設定値 |
| 適用度 | 100 |
| クイックシャープ | (設定しない) |
| 輪郭強調 | -1.00 |
| ミドルレンジシャープ | -2.00 |
| 明瞭度 | -2.00 |
| コントラスト | -1.00 |
| 色の濃さ | -1.00 |
フィルム感を出すために、ISO感度を2000程度に設定し、適度なノイズを出すのがおすすめです。また、露出補正を-0.3にして気持ち暗めに撮るとより近づくような気がします。
Nikon Z 50の作例
Nikon Z 50にNIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRレンズこをつけて、紅葉の季節に茨城県の八溝山(やみぞさん)へ行ってきました。交通の便が少しニッチなせいか、車で山頂まで行けるわりには登山者が少なくて、ゆっくり紅葉を楽しめる最高の穴場スポットです。

かなり年季が入った看板。落ち葉が道路に散らばる季節感が、彩度を落としたことでより強調されていますよね。

木陰から差し込む光を撮影しました。フィルムだとここまでダイナミックレンジが広くないため、真っ白になりそうです。

八溝山山頂からの景色です。ISOを2000にしているため、シャッター速度を最速にしても露出がオーバーしてしまいました。明瞭度やコントラストを下げているため、白飛びしやすいようです。フィルムで空を撮ったときはかなり白く映るのでこれはこれであり?

空のグラデーションがきれいです。

下山道です。周りが笹で覆われています。獣道のような見た目です。

こちらも下山道です。先ほどよりは開けています。冒頭でも述べましたが、やはりダイナミックレンジが広いので、道路の暗い部分と空の明るい部分がはっきり写っています。

お寺の境内に立派ないちょうの木がありました。彩度が低くなっているので、赤い旗がいい味を出しています。

紅葉を下から近づけて撮影しました。光に透けている葉がとてもきれいです。

杉林の中から撮影しました。まっすぐ伸びている木が揃っていて気持ちがいいです。
おまけ

普通に撮るとこんな感じの風景です。
U1/U2ダイアルにエモさを記憶させよう
せっかく作ったこの極上レシピ、毎回メニューの奥深くから呼び出すのはスマートじゃないよね。シャッターチャンスは一瞬なわけです。
そこで活躍するのが、モードダイアルにある「U1」や「U2」のユーザーモード。ここに登録しておけば、ダイアルをカチッと回すだけで、一瞬でフィルムシミュレーターが起動します。
- 先ほどのフィルム風設定にした状態で、カメラの [MENUボタン] を押す。
- セットアップメニューから [ユーザーセッティングの登録] を選択。
- [U1] または [U2] を選んで保存。
これで、普段のガチ撮影と、エモいスナップ撮影をいつでも瞬時に行き来できるようになります。
おわりに
このZ 50を購入してからかれこれ3年ほどが経ちますが、正直、これまでピクチャーコントロールはモノクロをたまに触るくらいで、ほぼスルーしていました。今思えば、なんて勿体ないことをしていたんだと。
いつもの見慣れた風景や、何気ないポートレートが、ピクチャーコントロールひとつで雰囲気が一変する。まるで新しいレンズを買ったときのような、あの新鮮なワクワク感が蘇ってきます。
カメラの引き出しは、多ければ多いほど楽しい。皆さんも眠っているNikonのピクチャーコントロールを呼び覚まして、自分だけの1枚をハックしてみてはいかがでしょうか。










